津波シェルター実験成功!

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開発経緯-(1)
  • 東日本大震災を視察。
  • 本来、住宅は災害から住む人の命と財産を守る城でなければならないのに・・・
  • 2~4mの津波に対して殆どの住宅が流され瓦礫になり多くの死者を出してしまった。
開発経緯-(2)
しかし、コンクリート住宅(WPC住宅含む)はしっかり残っていた
もし、もっと多くコンクリート住宅が建っていたら・・・・
そして津波シェルターの機能を備える家が開発できていれば・・・
死者を10分の1、100分の1以下にできたかもしれない。
開発経緯-(3)結論!
しかし、コンクリート住宅(WPC住宅含む)はしっかり残っていた
津波にも構造躯体が残った鉄筋コンクリートのWPC工法を扱う当社こそ挑戦する使命があると考え、津波シェルター開発に着手する。

津波シェルターペントハウスの特徴

戸建住宅の一部がシェルターになる。標準ペントハウスからの差額費用25万円

1. 潜水可能型シェルター

  • 津波高6mまでは影響なし
  • 6~8.5mまでは半潜水
  • 8.5m以上は潜水

2. 下部開放型シェルター

  • 簡単にシェルターに入る事が出来る
  • 開放型:洗面器を逆さにして沈める(密閉型:潜水艦・カプセル等)
  • 気圧の変化はあるが人体に影響なし

津波シェルターペントハウスの意義

避難施設の課題

  1. 夜間、停電時、避難施設までの避難が困難。
  2. 避難経路が、建物倒壊、道路崩壊、火災、交通渋滞などの障害。
  3. 高齢者や障害のある方、負傷者は避難所までの移動が困難。
  4. 東海地震の場合、避難時間が5分前後しかない。

個人住宅で津波シェルターを備える事が出来れば、上記問題を解決する事が出来る。

津波シェルターペントハウスの概要

躯体:PCパネル

高品質で密実なコンクリート。水を通さない。

ジョイント:コーキング外部・内部

通常は外部のみだが、内部もコーキング処理。

内部:発泡ウレタン25mm+石膏ボード

わずかな隙間を埋める効果あり。

ドア:耐水スチールドア

船舶用ドア製造会社に委託し製造。

災害に強いまちづくりへの展開

  1. 提案1
  2. 提案2
  3. 提案3

『百年住宅のシェルターペントハウスが津波から命を守る』

百年住宅グループ 会長 中嶋 文雄

東日本大震災を教訓とし当社は津波からも命を守るべく震災直後よりペントハウスの研究開発を重ねてまいりました。

この度、家が水没しても家族5人が約8時間は生存できる潜水可能なペントハウスがほぼ完成し、本日の公開実験に至りました。

東海、東南海、南海の三連動巨大地震M9.0が発生した場合、沼津市は東日本大震災の陸前高田市のように。又、用宗港は気仙沼のように、焼津市は名取海岸のような状況になるだろう予測されます。

東日本大震災の印象が強く、いつのまにか、私は日中に災害が発生すると思い込んでおりました。しかし、災害は時を選びません。巨大地震が発生しますと、真夜中であろうと全てのライフラインはストップし、辺り一面が暗黒の世界となります。

駿河湾内で巨大津波が発生した場合、地震発生後、約5分~10分以内に襲いかかって来ると言われています。
健康な大人でも、高台への避難が困難な状況が容易に想像できます。 ましてや、お年寄り、子供、障害を抱えた方の
避難は、不可能に近いでしょう。その状況下で、津波に流されること無く、水没しても家族5人が8時間ほど生存可能な津波シェルターペントハウス付き百年住宅は、家族の命をしっかり守ってくれると思います。
「津波から逃げる必要がない」 鉄筋コンクリートNWPC工法の百年住宅がしっかりとお守りします。
本日はご参加頂き誠にありがとうございました。

潜水実験成功への思い

百年住宅(株) 技術開発部 係長 斉藤 裕

中嶋社長より4月に指示を受けて、津波シェルターペントハウスの実験を開始するにあたり、類似の実験もしくは設備が無いかと思い、インターネットで検索しました。津波避難ビルなどの公共施設の強度計算、仕様は発見されましたが、一般住宅の耐津波シェルター能力に関する実験・研究は見あたりませんでした。

要は国内で類似の研究がない分野という事になり、全ては手探り状態。施設も適切なものが無く、自前でやってしまえというかなり無謀な計画をお許しいただいた中嶋社長ありがとうございます。

静岡支店の田村センター長、市川監督の尽力で実験施設が完成し、6月より実験を開始しましたが、なかなか気密性が上がらず苦労しました。最終的には目標であるペントハウス内部水位60cm、内部気圧1.3気圧を実現できました。また現在の建築構造力学では衝撃力は外力として扱われていないので構造計算も苦慮しました。
構造の専門家である西日本開発課の森田さんに土木工学のよう壁計算からPC部材の強度を導き出してもらい、その後の山本先生からのアドバイスで、いくつかの波力式を当てはめて検討の結果、条件によっては津波に耐えることができるとわかったのは誠に幸いです。

開発の経緯は別紙のようになりますが、津波シェルターとして公開する事で開発に一区切りついてほっとしています。これからまだ検討しなければならない項目は多岐にわたります。まだまだ頑張りますので宜しくお願いします。

津波シェルター Q&A

東海大学 教授  山本 吉道

東海大学 工学部 土木工学科 教授
博士(海岸工学)、土木学会特別上級技術者(防災部門)、技術士(建設部門)
土木学会フェロー会員、ISOPE会員(実行委員会委員)

Q1. 個人住宅に津波シェルターを設置する意義は何でしょうか?

A.

これまで東海沖地震においては津波の予想高さは最大でも10m(中央防災会議2001)でしたが東日本大震災で起こったような連動型の地震が東海を含む地域でも起こる可能性があります。
従来予測の1.5倍から2倍の高さもありうるため10m超の津波が駿河湾内では襲来する可能性があり個人の力では安全な場所に避難するのが難しいこともあるでしょう。
その場合、個人宅に津波シェルターを設置してあれば防災上有効な場合が多々有ると言えます。
例えば、以下の場合が考えられます。

  1. 地震による建物倒壊、道路・橋梁崩壊、火災、道路渋滞などで避難路が断たれたり、時間が掛かるようになる場合。
  2. 夜間の場合だと、地震による停電で避難地までたどり着くのが困難になる可能性が低くない。
  3. 高齢の方や身体に障害のある方、さらには、地震による負傷者がいる場合。
  4. 静岡県や神奈川県では、津波が東北地方の場合より近くで発生し易く、津波到達までに避難地にたどり着けなくなる可能性が低くない。

Q2. 百年住宅の津波シェルターは津波に耐えうるでしょうか?

A.

津波の大きな衝撃が建物に直接当たらない下記の領域(松富の式が適用できる領域)では、耐えてくれる可能性大であると考えられます。

  1. 海側に大きくて頑丈なビルディングが在る場合は、海岸堤防・護岸から30m〜50m以上離れた場所。
  2. 海側に建物が無い場合は、海岸堤防・護岸から300m~500m以上離れた場所。

上記領域より海に近い場所では、津波の衝撃が大きいため更なる検証(朝倉らの式などによる)が必要です。


Q3. 何分程度潜水できる性能があれば、津波をしのぐことができるか?

A.

大津波の周期は1時間程度で、津波高が高いのは最初の3波程度ですから、3時間程度シェルター内に避難できれば、窪地のような特異な地形を除いて、津波は引いていくでしょう。 潜水実験では10時間以上シェルター内に空気を確保できたと聞いていますので問題ないと言えます。


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