地震に強いこと、環境にやさしいことがこれからの家には求められます
平成16年9月取材
遠州灘の強風にもびくともせず快適な室内
団塊の世代が豊かな第二の人生を歩み始めるとき。その確かな足取りを見せていただいた思いがしたのが、O様ご夫妻のお住まいです。
昨年10月、新しい家での暮らしが始まってからまだ1年たたないけれど、住まいはすでにお二人らしいテイストにあふれています。シンプルだけれど、随所に遊び心がいっぱい。機能的だけれど、趣味のゆとりが感じられる。玄関、階段、居室の壁、コーナーごとにさりげなく、好きな絵や小物、写真が飾られ、訪れる人を温かく出迎えます。
「もともと、ここには28年前、祖母と母が建てた古家がありました。そこに住み始めたころ、私たちはまだ結婚間もなかったけれど、木造の新築の家の南向きの、一番いい部屋におさまったはずの祖母と母が、寒い寒いと文句ばかりいっていたのを覚えています」と奥さま。
そう、浜松は遠州灘からの風が強く、冬場はことに寒さが身に染みる土地です。O様の家のそばでは、風力発電のプロペラ塔も目につくほど。そんな環境にあって、長く寝たきりだったお祖母様やお母様のため、どうしたら部屋を暖かく保てるかが、ずっと奥さまの気がかりでした。
「それが新しい百年住宅の家では、ほとんど寒さを感じることがないのです。夏場には外が暑くても、一歩室内に入ると本当に涼しい。家の中と外が遮断されているといった感じです」とご主人様。
地震と環境の二大要因で百年住宅に決めました

↑外気と遮断され、一年中ちょうどいい温度。そしてきれいな空気が部屋に満ちています。24時間換気で、室内の空気はいつもクリーン。愛煙家のご主人とご長男は、「タバコを吸うときはベランダで」と自粛。ふだんはご夫婦と独身の息子さん2人の静かな4人暮らしですが、休みになると嫁いだお嬢さんや、お孫さんたちも戻ってきて一度ににぎやかになります。

長く木造の家に住んでいると、次第に家の傷みが目についてきます。O邸の場合、お風呂場の入り口や台所の床板がブカブカ浮いてきて、お風呂自体も使い勝手が悪くなってきたなど、水回りの劣化が気になり始めました。そこで住宅展示場めぐりを始めて、しばらくは将来の家をあれこれ検討したといいます。
けれど、そのときは検討どまり。一昨年、ご主人様が長く勤めた大手家電メーカーの早期退職制度に応じて退職を決意したとき、家づくりが急速に目の前の現実として浮上してきました。そこで、以前はまったく考えていなかった百年住宅の存在が大きくなったそうです。
「決め手は地震と環境の2つです。やはり東海地震は気になりますし、遠からずやってくると思います。その点、百年住宅の技術はすばらしいし、横揺れに対する耐震だけでなく、直下型地震に対する実績もある。地震に強いうえに、100年もつという耐久性の高い家ですから、環境にもマッチしています。わが家は太陽光発電とオール電化を導入し、なしうる限り、一番環境に良い家にしようと考えました」(ご主人様)
三階建ての建物はフラットな陸屋根になっていて、その上に20枚のソーラーパネルが並びます。晴れている間は太陽光発電を行い、その電気を自家消費して、さらに余った分は電力会社に売ります。逆に曇りや雨の日、夜間は電力会社から普通に電気を買うけれど、割安な夜間の料金設定を生かせるので、全体に電気料金は節約されます。
こうした太陽光発電のメリットは最近よく知られるようになってきましたが、百年住宅の高気密・高断熱な建物と、独自の地熱利用工法を組み合わせれば、さらに効果は倍増するのです。
「エアコンは6台つけましたが、真夏と真冬をのぞきほとんど使っていません。灯油のストーブはもちろん、ガスコンロやお風呂のボイラーもない家ですので、さぞや電気代がかかると思っていたのですが、意外なほどかからないので驚きました」(ご主人様)
維持費を最小限に抑え 快適さを維持できる
意外なほど電気代がかからない。その証拠に、奥様が電気代の控えを見せてくださいました。4月の電気代が1万6331円で、電力会社からの戻り(売った電力の代金)が3887円。5月の電気代が1万798円で、戻りが6911円。実際の出費は〔電気代│戻り〕ですから、なるほどかなり低額です。
「たまたま、お金のめぐり合わせで家を建てることができたけれど、これからは収入も減るわけでしょう。居心地がいい、快適な家が一番。そして維持費がかからずメンテナンスもできるだけいらないことが大事だと思います」(奥様)
現在は新たに人材会社でコンサルタントとして活躍しておられるご主人様ですが、その先、長い第二の人生を見据えての「太陽光+オール電化」への投資でした。新しい家での暮らしは、まだ始まったばかり。先々がとても楽しみです。






