応急仮設住宅完成!

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百年住宅グループによるWPC応急仮設住宅がついに完成!
WPC工法による全96戸の応急仮設住宅。着工から完成までを追った

遠藤敏子さん

 ここに入居する前は、妹のアパートに避難して居たんです、妹は独身なもので。間取りは6畳2間で、狭いことは狭いですけど、それ以上に気になったのは音のことでした。
 生まれてこの方、ずっと両親といっしょに戸建てに住んでいたもので、アパートに住んでみて初めて、隣の人の生活音というのを体感したんですね。かなりビックリしました。だって、隣の人のくしゃみとか平気で聞こえてくるんですから。あと、上の階の人の足音とかすごく響くのに驚きました。なので、仮設住宅に入居が決まってからも、音については神経質になっていました。妹いわく「お姉ちゃん、仮設に行ったらこんなもんじゃないよ、もっとひどいから。聞いたところだと、隣の人の缶ジュースを開ける音が聞こえるらしいよ」なんて言うもんですから。うちは育ち盛りの子供が2人。もし走り回ったりしたら、隣の人や下の階の人から怒鳴られるんじゃないかって、それはもう心配でした。
 ところが入居してビックリ!まったく音が気にならないんです。隣の部屋にいっしょに避難してきたうちの両親が住んでいるんで、実際、テレビの音量を上げてもらって実験してみたんですけど、まったく聞こえないんです。こっちでドタバタしても、向こうにはまったく響かないみたいです。だから今はとってもリラックスして生活しています。妹のアパートに住んでいる時は、夜もテレビの音を小さくしたりして生活していましたから、上のお兄ちゃんは少し神経質になったりしてたんですけど、ここに入居してからは、「もう大丈夫だね」って、すごく喜んでます。
 リラックスできるという点では、もうひとつ、揺れをまったく感じなくなったというのも大きな要因ですね。妹のアパートにいる時は、揺れがすごくて、余震があるたびに外に飛び出してました。だけど、ここに入居してからは、まぁ余震自体も減っていはいるんでしょうけど、まったく揺れがないので安心です。たまたま、昨日も余震があったみたいなんですけど、子供たちもぐっすり寝てましたし、私も後から人づてに聞いて「あ、(地震が)あったんだ」って感じでした(笑)。だから、本当に安心して暮らすことができて、有難いなって日々感じています。心が休まる生活というのが、やはり家族みんなにとってなにものにも変えがたい大事なものですからね。

WPC工法による応急仮設住宅を造る!強い使命感のようなものを感じました

百年住宅グループ代表 中嶋文雄

 地震や津波で家を失った多くの人たちに住む家を提供したい――。住宅建築に携わる人間として、今回の に際して、支援を形にするなら、これしかないと強い使命感のようなものを感じました。さらには、我々百年住宅が手がける応急仮設住宅が、トタン小屋のようないい加減なものであってはならない。百年住宅が造るなら、当然WPC工法で造った「応急仮設住宅」でなければならない。地震にも津波にも負けない、絶対に安心できる家でなければ意味がないと、考えました。
 とはいえ、応急仮設住宅を造る上で、政府から支給される金額はそれほど大きなものではありません。トタン小屋の仮設住宅を基準にしている。その予算では採算が取れないが、それでもいいのか?と議論にはなりました。
 しかし、百年住宅㈱の中嶋雄社長の「住宅会社の使命は住宅を建てること。応急仮設住宅を建てることで支援しよう」という強い思いが起点となり、このプロジェクトはスタートしました。無論、採算は度外視です。もとより、鉄筋コンクリート造りの2階建てなんで、これまでの仮設住宅の常識を覆しているわけです。実際、プレハブ協会の現地の対策本部でも「えっ?鉄筋コンクリートで作るんですか?2階建てで?予算は大丈夫ですか?」なんて、ビックリしていました。
 しかし、こうして完成してみて、また実際に入居した人の喜んでいる声を聞くにつれ、やはりWPC工法で造ってよかった、我々は間違ってはいなかったと、実感しているところです。

百年住宅グループ代表 中嶋文雄

WPC住宅はやはり津波にも強かった!!

大半の住宅が押し流される中、構造体が流されずに残った
築40年以上の宮城県名取市の公営住宅

海岸沿いで建っていたWPC住宅
津波に襲われたが、アルバムや写真などの思い出の品も残っていた。

最初に話を聞いた時は「会社もすごい英断をしたもんだ」と感じましたね。というのもWPC工法というのは特殊な技術がいるために、この工法に慣れている職人さんしか作業ができないんです。そのために静岡と西日本の業者さんを郡山まで連れてこなくちゃいけない。しかも、しばらくの間、こちらで寝泊りしてもらわなくちゃいけない。なので、会社としてはまったく採算を度外視した、一大プロジェクトだったわけです。こうして完成して、入居した人たちが実際に住んでみて喜んでおられると聞いて、本当にやってよかったなと思いましたね。
5月6日のスタートから29日に完成するまで、毎日がまるで戦場のようでしたね。だいたい朝の7時までには現場に入って、終わるのはたいてい夜の10時、11時。ひどい時は深夜の1時、2時なんてこともありましたから。みんな文句ひとつ言わず、よく頑張ってくれたなと思います。やはり、みんな口には出さなかったけど、被災された人たちに「1日でも早く仮設に入ってもらいたい」とい気持ちがあったからこそ、できたんだと思います。完成してから被災者の方が見学にこられたんですが、この百年住宅の仮設を見て、「これ、いいね」と、喜んでいらっしゃるのを見た時は、本当にうれしかったですね。
やはり一番心配だったのは「本当に納期に間に合うのだろうか?」ということでした。通常のWPC住宅で考えた場合、着工から完成まで3か月はかかります。一戸建てが、です。今回、仮設とはいえ96戸、最低でも半年はかかる計算です。それを3週間で、ということですから、かなりな無理難題だったわけです。なので、当然のことながら現場の人間を増やしました。一時は多い時でおよそ150人体制で作業していました。しかも、5月6日のスタートから29日の完成まで、1日たりとも休まずの突貫工事。完成した時は嬉しいというよりも、間に合ったという安堵感のほうが強かったですね。

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