鉄筋コンクリート造の家は冬寒い?寒いと言われる理由と冬暖かく暮らすための対策

「鉄筋コンクリート造の家は冬寒い」という評判を目にして、構造選びに迷っていませんか。
コンクリートの壁や床は触ると冷たいイメージがありますが、冬の寒さを左右するのは構造の種類ではなく、家全体の断熱と気密の設計です。
断熱材や設計によって、鉄筋コンクリート造で冬でも暖かく過ごせる家を建てることができます。
本記事では、鉄筋コンクリート造が寒いと言われる理由を整理したうえで、冬暖かく暮らすための対策、百年住宅の断熱仕様と実際に建てた方の声を紹介します。
このコラムで分かること
- 鉄筋コンクリート造が寒いと言われるのは、コンクリートが熱を伝えやすく冷えると温まりにくい性質に加え、断熱の基準がない時代に建てられた建物のイメージが残っているためです。
- 躯体をすき間なく断熱材で覆い、開口部の仕様と暖房の使い方まで整えれば、冬でも暖かい鉄筋コンクリート造の家は建てられます。
- 断熱性能を高めた鉄筋コンクリート造の家は、冬の寒さに加えて夏の暑さも受けにくくなります。
Contents
鉄筋コンクリート造の家が「冬寒い」と言われる理由

鉄筋コンクリート造が寒いと言われる理由は、コンクリート素材自体の性質と、断熱が不十分な建物の存在という2つに分けられます。
コンクリートは熱を伝えやすく、一度冷えると温まりにくい
コンクリートは木材の10倍以上熱を伝えやすく、一度冷えると温まりにくい性質があります。これが冬寒いと言われる理由です。
物質ごとの熱の伝わりやすさは熱伝導率という指標であらわされ、数値が大きいほど冷気を通しやすくなります。
| 材料 | 熱伝導率 W/(m・K) |
| 普通コンクリート | 1.6 |
| 木材(天然木材) | 0.12 |
※出典:国立研究開発法人建築研究所「平成28年省エネルギー基準に準拠したエネルギー消費性能の評価に関する技術情報(住宅)現行版 第三節 熱貫流率及び線熱貫流率」
材料単体で比較した場合、コンクリートは木材より熱伝導率が大きく、外気の寒さが室内側へ伝わりやすくなります。
さらに、コンクリートは一度冷えると温まりにくい性質があることも、冬に寒さを感じる原因の1つです。
同じ体積で比べると、温度を上げるのに必要な熱の量(熱容量)が木材より大きく、暖房を入れてから室温が安定するまでに時間がかかります。
断熱が不十分な昔の建物のイメージが強い
「鉄筋コンクリート造の家は寒い」という評判の多くは、断熱の基準がない時代の建物での体感から生まれています。
住宅の断熱性能の基準が定められたのは1980年で、古い団地や集合住宅には、断熱材が薄い、あるいは入っていない建物も残っています。
築年数が古く断熱性能が低い集合住宅に住んだ方の経験が、鉄筋コンクリート造全体のイメージとして定着している可能性が高いです。
しかし、2025年4月からすべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務づけられ、一定以上の断熱性能(断熱等性能等級4以上)が求められるようになりました。
集合住宅で感じた寒さだけを基準に、これから建てる住まいを判断する必要はありません。
鉄筋コンクリート造で冬暖かく暮らせるかどうかは、次に挙げる対策をどこまで実施できるかで決まります。
鉄筋コンクリート造の家を冬暖かくする寒さ対策

冬でも暖かく暮らせる鉄筋コンクリート造の家を建てるためには、設計段階での対策が必要です。
ハウスメーカーを選ぶときの基準にもなりますので、ぜひ参考にしてください。
断熱性能と気密性能を高める
鉄筋コンクリート造の家を冬暖かくする対策として、まずは建物全体の断熱性能と気密性能を高めることが大切です。
断熱材の施工方法は主に、板状やロール状の製品を張り付けるか、現場で吹き付けて発泡させるかに分かれます。
断熱材を吹き付ける方法では、配管まわりや入り組んだ形状にも密着し、継ぎ目が残りにくく、断熱性と気密性を高めやすいです。
コンクリートは冷たさを伝えやすく、梁や柱で断熱材が途切れると冷気の通り道ができるため、すき間を残さない施工が欠かせません。
百年住宅は壁の内側に発泡ウレタンを吹き付けた4層構造で、気密性能を示すC値0.8〜1.0cm²/m²を実現しています。

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百年住宅が手がけた鉄筋コンクリート造の家の中から、実際に断熱性能を実感されているお客様の声をご紹介します。

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焼津市のK様邸では、以前の住まいで朝や帰宅時に部屋が温まるまで時間がかかっていたそうです。
鉄筋コンクリート造の家に引っ越したあとは、冷え性の奥様も「暖かい空間でくつろぐのが快適で、いつも毎日早く帰りたくなるんです」と話されています。
ご自宅に招いた知人や友人が、冬の室内の暖かさに驚かれることもあるそうです。
窓や玄関など開口部の断熱性能を高める
建物の躯体だけでなく、熱の逃げ道になりやすい窓や玄関ドアなどの開口部に対策することも、暖かい鉄筋コンクリート造の家を建てるポイントです。
サッシを熱を伝えにくい樹脂製、複層ガラスにすると、窓周辺からの冷え込みを和らげることができます。
玄関ドアも断熱仕様にすれば、廊下へ流れ込む冷気を抑えられます。
躯体と開口部を丸ごと断熱仕様にすることで、外気の影響を受けにくく冬でも快適な環境をつくりやすいです。
蓄熱性を活かした暖房計画を立てる
断熱と気密を確保した鉄筋コンクリート造では、低めの設定温度で暖房を連続運転すると室温が安定します。
コンクリートは冷めにくいため、いったん温まれば暖房を弱めても室温は急に下がりません。
例えば、足元から部屋を暖める床暖房や、住まい全体の温度を均一に保つ全館空調などを使うことで、いつでも快適な室温をキープしやすくなります。
帰宅してから強い運転で一気に暖めるのではなく、コンクリートの特性を活かした暖房計画を立ててみましょう。
鉄筋コンクリート造の家の寒さ対策に関する質問

最後に、鉄筋コンクリート造の家の寒さ対策を検討するとき、よくある質問にお答えします。
Q.鉄筋コンクリート造の家は寒い日に結露しやすいですか?
A.断熱と気密が適切に施工されていれば、結露は抑えられます
結露は、暖かい空気が冷たい面に触れて水滴に変わる現象です。
冷えた鉄筋コンクリート造の躯体に、暖められた室内の空気が触れると、結露が発生しやすくなります。
断熱材が梁や柱で途切れていると、躯体と空気が接する箇所が生まれ、結露の起点になります。
結露を防ぐには、断熱材をすき間なく充填し、気密性を保つことが重要です。
例えば百年住宅では、発泡ウレタンを吹き付けた断熱層を含む4層構造の壁で結露を防いでいます。

Q.鉄筋コンクリート造の家は夏暑くなりませんか?
A.断熱が十分であれば、夏の室温も上がりにくくなります
断熱材によって冬の寒さ対策をした鉄筋コンクリート造の家は、夏でも外気の影響を受けにくくなります。
逆に、断熱が不十分な場合は、コンクリートの熱をためこむ性質によって、日中に温まった躯体の温度が下がらず、夜の寝苦しさにつながります。
前述した断熱性能と気密性能に注目し、一年中快適な鉄筋コンクリート造の家を建てましょう。
Q.鉄筋コンクリート造のマンションと戸建てで、冬の寒さは違いますか?
A.住戸の位置と断熱の仕様によって変わります
鉄筋コンクリート造のマンションでは、上下階や隣戸に挟まれた住戸ほど外気に接する面が少なく、戸建てより室温が下がりにくい傾向があります。
ただし、最上階や角部屋は外気に接する面が広く、同じ建物でも体感に差が出ます。
また、断熱の仕様は建物ごとに異なるため、マンションで感じた寒さがそのまま戸建てに当てはまるわけではありません。
まとめ|冬でも暖かい鉄筋コンクリート造の家づくりは百年住宅へ
鉄筋コンクリート造の家が寒いと言われるのは、冷えると温まりにくいという素材の性質があるためです。
くわえて、断熱の基準がない時代に建てられた集合住宅での評判が、鉄筋コンクリート造の家は寒いというイメージとして残っています。
裏を返せば、躯体をすき間なく断熱材で覆い、開口部と暖房計画まで整えれば、冬でも暖かい住まいをつくることは可能です。
百年住宅は発泡ウレタンの吹き付けと4層構造でC値0.8〜1.0cm²/m²を実現し、冬でも暖かい鉄筋コンクリート造の家をご提案しています。
冬の体感が気になる方は、モデルハウスや施工事例で実際の住まいを確かめてみてください。

