マイホーム購入後に後悔しやすい一戸建ての維持費|35年の総額と抑える方法

一戸建ての維持費は、35年間で2,000万円を超えることも珍しくありません。
マイホーム購入時は、住宅ローンの返済額だけでなく、住み始めてからかかる維持費までシミュレーションしておかないと、後悔の原因になります。
この記事では、マイホームの維持費で後悔しやすい3つのパターンと、35年間の総額シミュレーション、維持費を抑える方法をご紹介します。
このコラムで分かること
- 一戸建ての維持費は、税金・保険・定期メンテナンスを合わせて35年間で2,000万円超が目安です。
- マイホームの維持費に関する後悔は、建てる前に維持費を把握していないことが原因です。
- 維持費を抑える鍵は、耐久性・保証・引き渡し後のフォロー体制で住宅会社を選ぶことです。
Contents
マイホームの維持費で後悔する3つのパターン

まずは、マイホーム購入後の維持費で後悔する原因や、代表的なパターンについて見ていきましょう。
想定外の出費が重なり、住宅ローンの返済が苦しくなった
マイホーム取得後の維持費を把握していないと、想定外の出費で住宅ローンの返済が苦しくなり後悔する可能性があります。
住宅ローンの返済額は毎月ほぼ一定ですが、維持費は不定期に「山」が来ます。
最初の山は、外壁や屋根の塗装、給湯器の交換時期などを迎える築10~15年のタイミングです。
維持費が重なると合計で数百万円の出費になることもあり、手元に資金がないと、修繕費をリフォームローンで賄うことになります。
住宅ローンと合わせて二重の返済になると、家計を圧迫する原因になります。
軽減措置が終わり、税負担が急に増えた
マイホーム新築時の固定資産税の軽減措置には期限があるため、終了後の税負担の変化まで想定しておかないと後悔の原因になります。
固定資産税の軽減措置は、一定の要件を満たすと、新築後3年間にわたって家屋部分の固定資産税が2分の1に減額される仕組みです。
4年目からは軽減措置が終了して支払う金額が増えるため、減額中の金額を基準に生活設計をしていると、「急に税金が高くなった」と感じることになります。
メンテナンスを先送りにしてしまい、かえって高くついた
維持費を抑えようとメンテナンスの時期を先送りにすると、逆に高くついて後悔するケースもあります。
例えば、外壁塗装のタイミングは一般的に10〜15年ごとが目安です。
しかし、費用を惜しんで先送りすると、塗膜の状態が悪化したり、雨漏りで下地が傷んだりして、余計な修繕費がかかる可能性があります。
水回り設備などほかの部分も、メンテナンスを先送りにすると、かえって費用が高くついてしまうケースがあります。
どのパターンでも、家を建てる前に「35年分の維持費」を把握していないことが後悔の主な原因です。
次の章では、実際にどのような費用が、いくらかかるのかを見ていきます。
一戸建ての維持費の内訳と相場【35年シミュレーション】

一戸建ての維持費は、税金、保険、必ず発生する定期メンテナンスの3つに分けられます。
ここでは、一般的な木造の一戸建てを想定して、35年でかかる維持費の内訳と総額をシミュレーションしてみましょう。
| 項目 | 条件 |
| 構造・広さ | 木造2階建て・延床面積30坪(約99㎡) |
| 建物価格 | 建築費3,000万円(固定資産税評価額1,650万円) |
| 土地価格 | 購入価格1,000万円・150㎡(固定資産税評価額700万円) |
| 外装 | 窯業系サイディング外壁・スレート屋根 |
| 期間 | 入居から35年間 |
固定資産税・都市計画税 1,029万円
固定資産税と都市計画税は、家を所有している限り毎年かかり続ける維持費の1つです。
税額は、固定資産税評価額に税率を掛けて計算します。
- ・固定資産税 = 固定資産税評価額 × 1.4%
- ・都市計画税 = 固定資産税評価額 × 0.3%(市街化区域の場合の上限)
※土地は住宅用地の特例により、200㎡以下の部分の課税標準額が固定資産税で6分の1、都市計画税で3分の1に軽減されます
固定資産税評価額は購入価格そのものではなく、建物は建築費の50〜60%程度、土地は公示価格の70%程度が目安です。
今回の条件では、年間の負担額は次のように推移します。
| 時期 | 年間の目安 |
| 1〜3年目(軽減措置あり) | 約18.8万円 |
| 4年目以降(軽減措置の終了後) | 約30.4万円 |
※2026年9月時点でのシミュレーション結果です。法改正により変更になることもあるため最新情報を確認してください。
新築から3年目までの税額は年間約18.8万円ですが、軽減措置が終了する4年目以降は年間約11.6万円増えます。
実際は3年に1度の評価替えで建物の評価額が下がるため、負担も徐々に軽くなるのが一般的です。
ただし、下がり方には限度があり、負担がゼロになることはありません。
どれくらい金額が変わるかもケースバイケースのため、評価額が下がらない前提で資金計画を立てておくのが理想的です。
上記の金額をもとに試算すると、35年間の総額は約1,029万円です。
火災保険・地震保険 140万円
火災保険と地震保険の保険料は年4万円前後が目安で、35年間では140万円になります。
火災保険は、住宅ローンを組む際に金融機関から加入を求められるのが一般的で、実質的には必ずかかる費用と考えておく必要があります。
一方、地震保険は任意ですが、火災保険では地震・噴火・津波による損害が補償されないため、セットで加入する方が多い傾向です。
必ず発生する定期メンテナンス費用 1,030万円
定期メンテナンスは時期が来れば必ず発生する費用で、35年間の維持費のなかで最も大きな割合を占めます。
| 項目 | 周期の目安 | 1回あたり | 35年の回数 | 35年間の合計 |
| 外壁塗装 | 10〜15年 | 約100万円 | 2回 | 200万円 |
| 外壁の張り替え | 30年前後 | 約250万円 | 1回 | 250万円 |
| 屋根の塗装 | 10〜15年 | 約50万円 | 2回 | 100万円 |
| 屋根の葺き替え | 30年前後 | 約150万円 | 1回 | 150万円 |
| 水回り4点の交換 | 20〜30年 | 約200万円 | 1回 | 200万円 |
| 給湯器の交換 | 10年前後 | 約30万円 | 3回 | 90万円 |
| クロスの張り替え | 10〜15年 | 約20万円 | 2回 | 40万円 |
| 合計 | 1,030万円 |
※金額は地域や住宅の仕様、依頼する業者によって変わるため、目安としてご覧ください。
外壁と屋根は、35年間でそれぞれ3回のメンテナンスが必要です。
築12年ごろと築25年ごろに塗装し、築33年ごろに外壁の張り替えと屋根の葺き替えを行う想定としています。
サイディングやスレート屋根は、塗装を重ねても30年前後で張り替えや葺き替えの時期を迎えます。
塗装費用だけで資金計画を立てると、後半で足りなくなる可能性があるため注意しましょう。
また、水回り設備は20〜30年で一斉に交換時期を迎えます。
まとまった出費のピークは、築12年ごろ・築25年ごろ・築33年ごろの3回訪れます。
なお、新築時に防蟻処理を行うのが一般的ですが、その後の再処理は地域や住宅の仕様によって要否や周期が異なるため、今回の試算には含めていません。
一戸建ての維持費は35年で2,199万円
ここまでの3つを合計すると、一戸建ての維持費は35年間で2,199万円になります。
| 区分 | 35年間 |
| 固定資産税・都市計画税 | 1,029万円 |
| 火災保険・地震保険 | 140万円 |
| 定期メンテナンス | 1,030万円 |
| 合計 | 2,199万円 |
※金額は地域や住宅の仕様によって変わるため、目安としてご覧ください。
税金は年数回、メンテナンス費は時期ごとに発生しますが、総額を毎月に換算すると約5.2万円です。
なお、このシミュレーションには突発的な設備の故障や水漏れの修理といった修繕費は含まれていないため、さらに維持費が多くかかる可能性もあります。
一戸建てのマイホームを購入する際は、住宅ローンとは別に、維持費を積み立てる資金計画が必要になります。
なるべく維持費を抑えるためには、マイホームを建てる前の住宅会社選びが重要です。
次の章で詳しく見ていきましょう。
維持費に差がつく住宅会社選びのポイント

マイホームの維持費を抑える方法として、耐久性の高い外壁材を選ぶ、住宅性能を上げるなどさまざまな対策が紹介されています。
ただし、こうした対策を導入できるかどうかは、マイホームを建てる住宅会社選びにかかっています。
- ・耐久性の高い構造や外装材を使っているか ⇒ メンテナンスサイクルが延び維持費の削減につながる
- ・保証期間の長さと範囲は十分か ⇒ 不具合発生時の自己負担を抑えられる可能性が高くなる
- ・引き渡し後のフォロー体制に力を入れているか ⇒ 不具合の早期発見で修繕費を抑えやすくなる
住宅会社を比較するときは、坪単価や見積もり金額だけではなく、上記のように長期的な視点でトータルコストを考えてみましょう。
百年住宅は、WPC工法(壁式プレキャストコンクリート造)を採用し、完成した後の維持費を抑えやすい住まいづくりをご提案しています。
鉄筋コンクリート造の住宅は、木造より初期費用は多めにかかりますが、耐久性が高いため長く住むほどコストパフォーマンスが高くなる傾向があります。
百年住宅の鉄筋コンクリート造住宅のライフサイクルコストについて詳しくは、こちらでご覧ください。

マイホームの維持費に関するよくある質問

最後に、マイホームの維持費についてよくある質問にまとめてお答えします。
Q.一戸建てとマンション、維持費が高いのはどちらですか?
A.物件によって異なるため、一概には言えません
マンションの維持費は、管理費・修繕積立金・駐車場代などを毎月固定で支払うケースが一般的です。
金額はマンションごとに異なり、一戸建てより高いケースも、安いケースもあります。
総額の大小よりも、支払うタイミングが違うと考えるほうが実態に近いです。
Q.維持費を現金で用意できない場合はどうすればいいですか?
A.リフォームローンなどを組むのが一般的です
塗装や設備の交換などには、リフォームローンを利用できます。
ただし、住宅ローンより金利が高い傾向があり、二重の返済になる点には注意が必要です。
リフォームローンを利用する場合でも、あらかじめ維持費を想定して長期的な資金計画を立てておくのが理想的です。
まとめ|マイホームの維持費を抑えるなら百年住宅へ
一戸建ての維持費は、35年間で2,000万円超が1つの目安です。
住宅ローンの返済とは別に、毎月約5.2万円の支出が発生する計算です。
マイホームを建てる前に維持費を把握していないと、住宅ローンの返済が苦しくなり後悔するリスクもあります。
後悔を防ぐには、維持費を抑える工夫をしていて、数十年後まで見据えたサポート体制が整っている住宅会社を選ぶことが大切です。
百年住宅は、耐久性が高く、将来の維持費を抑えやすいWPC工法(壁式プレキャストコンクリート造)を採用しています。
長期保証や定期点検など、維持費を抑えて長く暮らすためのアフターフォロー体制にも力を入れています。
百年住宅の鉄筋コンクリート造住宅のライフサイクルコストについて詳しくは、こちらでご覧ください。

