南海トラフ地震の揺れが来ない県はどこ?|大丈夫と想定される地域・防災対策を解説|百年住宅|静岡・宮城・愛知の高耐震な新築注文住宅ハウスメーカー【静岡市,浜松市,富士市,三島市,名古屋市,一宮市,春日井市,仙台市,石巻市等】

REPORT&BLOG

レポート&スタッフブログ

コラム2

529日(木)

南海トラフ地震の揺れが来ない県はどこ?|大丈夫と想定される地域・防災対策を解説

「南海トラフ地震の揺れが来ない県で、安全な場所に家を建てたい」このようにお考えではありませんか。

津波の被害を直接受けにくい内陸県や、震源から距離がある北日本の一部では、比較的リスクが低いとされています。

しかし、日本に地震のリスクがゼロの地域はありません

本記事では、南海トラフ地震の被害が比較的少ないと想定される県の特徴から、耐震化や防災対策まで詳しく解説します。

ご家族の安全を第一に考えた住まいをお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

▶大地震でも無傷の家を「百年住宅」で実現

南海トラフ地震とは

南海トラフ地震は、日本の広範囲に深刻な被害をもたらすと予想される巨大地震です。

まず、地震のメカニズムや発生予測について理解を深めましょう。

南海トラフの概要と地震発生の仕組み

南海トラフは、静岡県の駿河湾〜宮崎県の日向灘にかけて続く、海底の深い谷です。

この地域では、太平洋の海底にある海洋プレートが、日本列島がある大陸プレートの下に潜り込んでいます。

潜り込みが続くと、大陸プレートが下に引っ張られ、大きなひずみエネルギーが溜まります。

蓄積されたエネルギーが岩盤の強度を超えると、プレートが勢いよく元の位置に戻ろうとして、巨大地震が発生する仕組みです。

震源となる海底の範囲が広いため、地震が起きると、関東地方〜九州地方にかけての太平洋側で激しい揺れが生じ、同時に大きな津波も発生します。

南海トラフ地震の発生予測と周期

気象庁の発表によると、南海トラフでM8〜9の大地震が30年以内に起こる確率は約80%に達しています。

▶参考:南海トラフ地震に関連する情報|気象庁

過去の記録を見ると、南海トラフでは1400年間で12回の大地震が確認されており、約100年〜200年の間隔で大地震が繰り返し発生しています。

南海トラフ地震が「なかなか起きない」と言われる理由の一つは、地震の発生間隔にばらつきがあることです。

しかし、発生確率の高さを考慮すると、決して油断できない状況が続いています。

南海トラフ地震の予測は難しい

南海トラフ地震の前兆を察知し、発生を正確に予測することは、現在の科学技術では難しいとされています。

南海トラフ地震臨時情報などの発表に頼るのではなく、建物の耐震化・家具の固定・非常食の備蓄・避難場所や経路の確認など、日頃の備えが大切です。

お住まいの地域のハザードマップを確認し、備えておきましょう。

▶参考:南海トラフ沿いの大規模地震の予測可能性について|内閣府

南海トラフ地震で揺れが来ない県・被害が少ない県

南海トラフ地震の被害想定を踏まえ、被害が比較的少ないと考えられる県を見ていきましょう。

南海トラフ地震の揺れが来ない県はあるのか

南海トラフ地震にかぎらず、2024年に観測された地震回数を見ると、日本国内で地震の揺れがまったく来ないエリアはありません

気象庁の統計によると、2024年の都道府県別震度観測回数では、全ての都道府県でなんらかの揺れが観測されています。

地震の頻度に差はあるものの、日本列島全体が地震活動の影響を受けています。

▶参考:令和6年(2024 年)の都道府県別の震度観測回数表 27ページ|気象庁

被害が少ない・大丈夫と想定される県

南海トラフ地震では、震源に近い太平洋沿岸部で大きな被害が予想される一方、被害の種類や程度によって、比較的リスクが低いと考えられる県はあります。

ただし、日本全体が地震活動のリスクにさらされているため、南海トラフ地震以外のリスクも含めて、さまざまな視点での検討が必要です。

津波の被害を受けにくい県

津波による直接的な被害は主に沿岸部で発生するため、内陸県は津波のリスクが低いと言えます。

長野県 ・岐阜県 ・群馬県 ・栃木県 ・山梨県 ・滋賀県

これらの県は海に面していないため、津波による直接的な被害を受ける可能性は低いです。

ただし、内陸部でも地震による揺れの被害は想定されるため、完全に安全とはいえません。

地震の揺れが比較的少ない県

震源から距離がある北日本の一部では、南海トラフ地震による揺れが比較的小さいと予想されています。

北海道 ・青森県 ・秋田県 ・山形県 ・岩手県 など

しかし、これらの地域でも過去に地震が発生した記録があり、南海トラフ地震以外の災害リスクがあることを忘れてはいけません。

南海トラフ地震への備えと対策

南海トラフ地震に備えるには、事前の準備と日頃の対策が欠かせません。

今日からできる対策を紹介します。

自宅でできること|耐震化から備蓄まで

家具や家電の固定・自宅の耐震化

食器棚やテレビ・本棚などを壁に固定して、転倒による怪我を防止し、避難経路を確保しましょう。

寝室では、就寝中に家具の下敷きにならないために、ベッド周辺には背の高いタンスや本棚を配置しないよう、家具の配置を工夫することが大切です。

また、建物の耐震性を高めることは、地震被害を軽減するだけでなく、避難所生活による健康リスクを回避するのに効果的な対策です。

ご自宅が安全であれば、エコノミークラス症候群や感染症のリスク、精神的ストレスといった避難所生活でのさまざまな問題を避けられます。

百年住宅では、高い耐震性能により、地震の被害を最小限に抑える住宅を実現します。

百年住宅の耐震へのこだわりをこちらでご覧ください。

▶耐震性能

 

食料・飲料水・日用品の備蓄

最低3日分、できれば1週間分の食料と飲料水を備蓄しましょう。

  • 飲料水:1人1日3リットルを目安に準備
  • 食料:缶詰、レトルト食品、乾パンなど、長期保存できるもの
  • 日用品:トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ウェットティッシュなど
  • その他:必要に応じて、生理用品や紙おむつなど

定期的に賞味期限などを確認し、古いものから使う「ローリングストック法」がおすすめです。

防災グッズ・非常用持ち出しバッグの準備

必要なものを非常用持ち出しバッグにまとめ、すぐに持ち出せる場所に保管しましょう。

  • 懐中電灯
  • ラジオ
  • 救急用品
  • 現金、身分証明書のコピー
  • マスク、消毒用アルコール
  • 常備薬
  • ポータブル電源

ポータブル電源やモバイルバッテリーがあると、停電時にも情報収集やご家族の安否確認ができて安心です。

家族同士の安否確認方法の確認

災害発生時にご家族がバラバラの場所にいる場合を想定し、安否確認の方法を事前に決めておきます

災害用伝言ダイヤル(171)や災害用伝言板の使い方を、ご家族全員で確認しておくことが大切です。

▶参考:災害が起きる前にできること|首相官邸

避難に関する準備

▶引用:津波ハザードマップ|静岡市

ハザードマップの確認

お住まいの地域の津波・浸水・土砂災害のリスクを確認しましょう。

各自治体が公表しているハザードマップを活用して、ご自宅周辺の危険箇所を把握することが防災の第一歩です。

百年住宅では、ご自宅周辺のハザードマップに加えて、地盤強度診断・土砂災害リスク・液状化リスクなどのレポートを無料でお送りいたします。

こちらからお気軽にお問い合わせください。

▶家づくりの前に建築予定地の「地震の危険度」を調べませんか?

 

避難場所・避難ルートの確認

最寄りの避難所までの経路をご家族全員で実際に歩いて確認し、ルートを把握しておきます。

一つのルートが使えない場合に備えて、代替ルートも確認しておくことが安全な避難につながります。

家族との安否確認方法・連絡手段の取り決めと防災訓練の実施

ご家族それぞれの勤務先や学校から避難所までのルート、連絡が取れない場合の集合場所なども決めておきます。

年に一度は、ご家族で実際の動きを確認することも大切です。

南海トラフ地震発生時・発生後に取るべき行動

被害を少しでも減らすために、地震が発生した際にとるべき行動を紹介します。

地震発生時の行動

頑丈なものの下へ隠れる・頭を守る

地震の揺れを感じたら、まず身の安全を確保します。

机やテーブルの下に潜り、頭を保護することが最優先です。

近くに隠れる場所がない場合は、クッションなどで頭を守りましょう。

火の元の確認・初期消火

揺れが収まったら、火の始末です。

ガスコンロやストーブなどの火を止め、ガスの元栓を閉めます

火災が発生している場合は無理をせず避難を優先しましょう。

避難経路の確保

ドアや窓を開けて避難経路を確保します。

建物の歪みによってドアが開かなくなることがあるため、早めに出口を確保することが大切です。

地震発生後の行動

情報収集

ラジオやテレビ、スマートフォンなどを使って情報を集めます。

津波警報や避難指示の発表、交通機関の運行状況などを確認しましょう。

家族や周囲の人の安否確認

ご家族の安否や、近所の人で怪我をしている人がいないかチェックします。

避難の判断

以下の場合は速やかに避難しましょう。

  • 津波警報や注意報が発表された場合 
  • 建物が倒壊する危険がある場合 
  • 火災が発生している場合

津波の危険がある場合は海岸や河川から離れて高台へ、建物の倒壊や火災の危険がある場合は指定避難所へ速やかに避難してください

まとめ|南海トラフ地震への正しい理解と備えで家族を守る

▶施工事例:シンプルだけど木の温もりを感じる【白と木の家】 効果的な木目の使い方に注目!【静岡市】

内陸県では南海トラフ地震による津波の直接的な被害を受けにくく、震源から距離がある北日本では揺れが比較的小さいとされていますが、それでも地震への備えは欠かせません

家具の固定、備蓄の準備、避難場所の確認だけでなく、地震に強い構造や高い耐久性を備えた住宅は、南海トラフ地震の被害を軽減します。

南海トラフ地震はいつ発生してもおかしくない状況です。

「まだ大丈夫」と考えるのではなく、「今日から備える」という気持ちで防災対策に取り組むことが、安全で安心な暮らしにつながります。

地震や津波などの災害に対して、高い安全性能のある住宅をお考えの方は、ぜひ百年住宅までお気軽にご相談ください。

▶大地震でも無傷の家を「百年住宅」で実現

閉じる

×閉じる