【災害から命を守る】災害に対して最もリスキーな時間は就寝中。誰が守ってくれるのか?

災害に対して最もリスキーな時間は就寝中。誰が守ってくれるのか?

災害はいつどこで襲ってくるかわかりません。地震・台風・土石流・津波・竜巻など、近年は毎年のように巨大災害が発生し、全国各地に甚大な被害をもたらしています。他人事ではなく、全ての人が災害に対して備える必要があるといえます。少し古いデータで恐縮ですが、下の表1は2010年の国民生活時間調査報告書より「在宅時間」(単位:時間)を表したものです。

■家にいる時間、特に就寝時間が最も災害にリスキーな時間。

働き盛りの20代~50代の男性は平日の在宅時間が11時間~12時間と言ったところですが、60代~70代になると、15時間半~19時間近くに増加します。

女性も年齢が増えるとともに在宅時間が増加傾向にありますが、20代~50代で14時間強~16時間半近く、自宅で過ごしているわけです。

週末になると男女ともに在宅時間は増加する傾向にあります。1日のうちの3/4を自宅で過ごしているわけです。

何が言いたいのかと申しますと、地震など災害に襲われるのも、在宅時が非常に多いということなのです。

特に寝ている時が災害に対して最もリスキーな時間帯であることは、まぎれもない事実。もしも就寝時に直下型地震が襲ってきたら・・・そうです。

自宅が家族の命を守ってくれる砦になってくれなければならないのです。

それなのに、あまりにも自宅を購入する場合の選択肢として、「災害に襲われる可能性」を考慮している方が少ないのではないでしょうか。

災害現場で取材をすると、大半の方が「まさか、この地域が襲われるなんて・・・」「まさか私の家が・・・」と常に「まさか」という言葉を聞きます。

災害が発生するたび、現地に調査に向かう私からすると、日本は「まさか」などはなく「またか」でしかないのですが、襲われた方にしてみれば、生きている間に一度体験するかどうかの問題と思っているのでしょう。

しかし最近は一生に一度の経験では済まなくなってきているのです。

■大型台風が頻発している日本。

最近、台風発生のニュースを聞いていると「非常に大型で猛烈な台風です」というような表現がされますが、これは気象庁によると台風の勢力は「強さの階級」と「大きさの階級」(下の表2)によって決まるとされています。

しかし、日本近海の全海域平均海面温度(年平均)の平均差の推移の図を見るように、海面温度が上昇していることで、海水の蒸発量も多く、台風も巨大化傾向にあると言われ、「50年に一度の大きさです」と言った表現が毎年ニュースで聞かされている、と感じがしてくるほど巨大化しているのです。

■近年の海面温度の上昇が巨大台風に影響している

加えて、表3は地方ごとの台風の上陸数の30年間の平均数を表したものですが、上陸数の少ない北海道や極端に多い沖縄を除いたとしても年間2.2個~3.8個の台風が上陸します。

ということは、最長の住宅ローンが終了する35年間という尺度で計算すると、実に少ない地方で77回、多い地方では133回もの巨大化した台風が直撃する可能性があるということなのです。

その折に何度も言いますが「家族の命を守ってくれる」のは、自宅であるということです。

地震だけでなく、台風が、ゲリラ豪雨が何度も何度も襲ってきても、その都度「家族の命を守る」ことができる住宅でなくてはならないのです。

■避難所へ行けない。避難所に行かない。なら、災害に無傷の家で。

昨年平成30年7月豪雨災害によって広島県内では3000か所以上の土砂災害が発生し、広島県内で115人の方がお亡くなりになっています。

広島では2014年にもゲリラ豪雨による土砂災害によって77名もの方が亡くなっており、、避難勧告などに神経質になっているはずなのに、避難所に避難した方は、広島市内でわずか3.4%でしかなかったのです。

既に道路上の水流が激しく、避難することができなかった方も多かったのも事実ですが、

「自分は大丈夫だろう」と逃げない方が大半で、自宅の中で被災する方がほとんどなのです。

ということは、避難所になり得るような、地震、台風、ゲリラ豪雨、土砂災害にも壊れない、流されない住宅が必要だということがわかっていただけますでしょうか。

(一社)防災住宅研究所では、これら災害にも無傷で立ち向かう「防災住宅」の必要性を説いています。

多くの住宅メーカーが最近「防災住宅」ということばを使用していますが、各災害に対する基準のない「防災住宅」など、絵に描いた餅であることを力説しておきます。