RC造はうるさいのか?メリット・デメリット、他の構造との違いも解説

RC造(鉄筋コンクリート造)はうるさいと言われることがありますが、これはRC造の性質によって引き起こされます。
RC造は、遮音・防音性能が高い一方で、物を落とすなどの衝撃音を伝えやすい性質を持っています。
しかし、工法や施工品質、工夫次第で快適な住環境を実現可能です。
本記事では、RC造が"うるさい"と言われる理由や対策、ラーメン構造との違い、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
ご家族が安心して暮らせる理想の住まいづくりの参考に、ぜひ最後までご覧ください。

Contents
壁式構造とは

壁式構造とは、建物の構造形式の一つで、壁・床・天井を組み合わせた「箱」で外力を受け止める構造です。
壁式構造では、壁・床・天井が一体となって建物を支えるため、地震などの外力に対して建物全体で抵抗し、優れた耐震性能を発揮します。
一方で、軸組工法などの工法では、地震や津波・台風など外から加わる力を「線」や「点」で受けるため、力が部分的にかかります。

RC造の壁式構造はラーメン構造と比較して構造がシンプルであることから、施工性に優れており、コストを抑えられる場合があります。
また、壁式構造の建物では室内に柱や梁が出っ張らないため、すっきりとした室内空間になるのも特徴です。
家具の配置や室内レイアウトの自由度が高まり、居住性の向上にもつながります。
RC造が"うるさい"と言われる理由
壁式構造が音の問題を抱えやすいと言われる理由について、要因と対策をあわせて解説します。
RC造には伝えやすい音がある
一般的に、RC造(鉄筋コンクリート造)は木造やALC鉄骨造と比較して遮音性が高い構造です。
他の工法に比べて-55デシベル(dB)も室内へ入る音を軽減できます。
体感として、「電車通過時のガード下の騒音」が「静かな公園」程度まで軽減されます。
これは、コンクリートの高い質量による遮音効果と、隙間の少ない構造によるものです。

一方で、RC造のコンクリートは硬い材質であるため、以下のような衝撃を振動として伝えやすい性質を持っています。
- 物を落とした音
- 家具を動かす音
百年住宅では断熱材に発泡ウレタンを施⼯しており、室内外の⾳を遮断する効果を併せ持っています。

百年住宅では、標準仕様でこれらの遮音・吸音性能を確保しており、ご家族で映画や音楽などを、周囲を気にせずにお楽しみいただけます。
優れた遮音性能を実現する仕様について、こちらで紹介しています。
開口部から音が侵入する
遮音性能の高いRC造ですが、周辺環境によっては、窓からの音が気になることがあります。
- 幹線道路付近
- 鉄道沿線沿い
- 工場地帯
壁の遮音性能が高くても、開口部である窓やドアの遮音性能が低ければ、そこから音が侵入します。
対策として、窓を防音ガラスにして遮音性能を上げるのが有効です。
合わせガラスや異厚複層ガラスを採用することで、音が伝わるのを軽減します。
また、窓の配置や大きさの工夫により、音の侵入を抑えながら採光や通風を確保できます。
施工品質に問題がある
現場打ちコンクリートでは、天候や作業員の技術レベルにより、品質にばらつきが生じます。
稀なケースではありますが、以下のようにコンクリートの施工品質が規定に満たないと、期待される遮音性能が発揮されない可能性があります。
- 設計通りに施工されていない
- コンクリートの密度が不足している
- 隙間が生じている
- 養生期間が短い
百年住宅では、工場製造により、温度や湿度が管理された環境下でコンクリートを打設し、十分な養生期間を確保することで、安定した品質のPCパネル(プレキャスト鉄筋コンクリート)の製造を実現しました。
また、スランプ検査・表面水量測定・配筋検査・強度検査・製品検査・出荷検査など厳しい検査を経て製造しています。
PCパネル製造のこだわりについて、こちらで詳しく紹介しています。
ラーメン構造との違い|メリット・デメリット

壁式構造とラーメン構造はそれぞれ異なる特徴があります。
壁式構造
【壁式構造のメリット】
- 室内に柱や梁型が出ないため家具を配置しやすい
- コストを抑えやすい
- 工期を短縮できる
壁自体が構造になるため、室内に出っ張りができません。
これにより、すっきりとした室内空間を確保でき、家具の配置や内装計画の自由度が高まります。
また、構造がシンプルであることから設計や施工が比較的容易で、使用する鉄筋量も効率的に配置できるため、経済的なメリットもあります。
【壁式構造のデメリット】
- 間取りの自由度が比較的低い
- 大きな窓や開口部を設けにくい
- 将来的なリフォームに制約がある
構造体である壁の位置が決まると、その後の変更が困難になるため、将来的なリフォームや間取り変更には制約が生じる可能性があります。
また、大きな開口部を設けると構造強度が低下する恐れがあるため、慎重な構造計算が必要です。
百年住宅ではPC梁(※)を用いた梁付WPC工法によって、より安定・自由な住宅を実現しています。
※PC梁とは、すべてのPC壁の上に配置する高さ38cmの部材のことで、壁と床パネルを連結し、より強度を高める技術

梁付WPC工法により、壁式構造でありながら開口部の制約を軽減し、より自由度の高い設計を可能にしています。
ラーメン構造
ラーメン構造とは、垂直方向の「柱」と水平方向の「梁(はり)」をつなげて「枠」を作り、建物を支える構造のことです。
【ラーメン構造のメリット】
- 間取りの自由度が高い
- 大きな開口部(窓やドアなど)を設けやすい
- 将来的な間取り変更に対応しやすい
- 吹き抜けなどの開放的な空間を作りやすい
壁の位置に制約が少なく、将来的な間取り変更やリフォームにも対応しやすい点が特徴です。
【ラーメン構造のデメリット】
- 室内に柱や梁が出っ張ることがある
- 壁式構造に比べてコストが高くなる場合がある
- 施工の手間が増える
構造体である柱や梁が室内に現れるため、家具の配置に制約が生じたり、天井の高さが部分的に低くなることで圧迫感をおぼえる場合もあります。
まとめ|壁式構造の家はハウスメーカー選びが重要

RC造が「うるさい」と言われる理由や、その多くが適切な設計と施工により解決可能な問題であることを紹介してきました。
壁式構造やラーメン構造などの構造に関わらず、RC造であれば、伝えやすい音と伝えにくい音があります。
高品質なコンクリートと厳格な品質管理により製造されたPCパネルを使用することで、現場打ちコンクリートでは達成困難な安定した遮音性能を実現できます。
壁式構造の住宅で快適な住環境を実現するには、豊富な経験と技術力、徹底した品質管理能力を持ったハウスメーカー選びが何より大切です。
百年住宅では、材料の品質管理から施工まで一貫した品質保証体制で、快適で安全な住宅をご提案しています。
壁式構造の家づくりや音環境についてご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
