憧れのコンクリート住宅 メリットデメリット|施工事例で住み心地も紹介<ハウスメーカー>|百年住宅|静岡・宮城・愛知の高耐震な新築注文住宅ハウスメーカー【静岡市,浜松市,富士市,三島市,名古屋市,一宮市,春日井市,仙台市,石巻市等】

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81日(土)

憧れのコンクリート住宅のメリット・デメリット。建てる前にメリットデメリットをしっかり理解しよう。オーナー様の声や施工事例も公開します。

 

コンクリート住宅と聞いて、皆さんはどのように感じますか?

 

これらについて、実際にコンクリート住宅に住んでいるオーナー様の住み心地などの声も踏まえて、詳しく解説していきます。

 

 

 デザインについて                  

デザイナーズ住宅と聞くと、コンクリート住宅を思い浮かべる方は多いと思います。実際の建築事例を見てみると、コンクリートで住宅を建てるだけで、デザイン性が高まり少しおしゃれになります。高級感・重厚感・美しさ・時にはやさしさやリラックス空間まで演出することができ、見せ方によってはデザインの可能性を無限に秘めている素材(構造)です。最近の傾向としては、外観はコンクリートの打ち放しのデザインをそのまま活かし、内観はコンクリートの雰囲気を抑えている家が多いようです。昔は「コンクロートだと冷たい感じがする」という意見もありましたが、実際は木造住宅や鉄骨住宅と同じような温かみのあるインテリアに仕上げている事例が多いようです。言い換えれば、構造によって変わる見た目は外観だけで、インテリアはどの構造であっても同じように表現できるということです。近くにモデルハウス(総合住宅展示場)があったら、各ハウスメーカーを見学させてもらいインテリアを観察してください。どのハウスメーカーも同じようなインテリアを実現できることが理解できるはずです。

リビングの写真

【まとめ】

・コンクリート住宅は高級感がありデザイン性が高い

・デザインの違いは外観のみで、インテリアはどのハウスメーカーも変わらない。

 

 

 

 

 

 

 

 価格が高そうだけど長持ちする?            

●建築費用

鉄筋コンクリート住宅は高いというイメージを持っている方が多いようです。建築費用でみると下の図のように、木造住宅が一番安く、続いて鉄骨造住宅、最後にコンクリート住宅となります。確かに木造や鉄骨造の安い価格帯の住宅よりは建築費用が高いようです。

台風により被害を受けた鉄骨造の住宅

 

 

●どのぐらい長持ちするか。(法定耐用年数)

次にどのぐらい長持ちするのか見てみましょう。建物の構造別に法律で定められている法定耐用年数では、木造住宅は22年、鉄骨造は27年、鉄筋コンクリート造は47年となっています。鉄筋コンクリートの家は他の構造と比べて20年以上長持ちすることになります。さらに、この数値はあくまで法定耐用年数であって、実際の鉄筋コンクリート造の「寿命」は65年以上とも100年以上とも言われています。そうなると他構造と比べて建て替え周期が短くなります。2倍以上持ちすれば、3,000万円の家でも1,500万円で建てたと考えることができ、結果的に他の構造よりも安くなります。ヨーロッパではコンクリートや石の家が多く、100年以上の家をリノベーションしたという話題を聞くこともあります。親世代が自分たちの世代だけではなく、3世代~4世代長くにわたり持つ家を残そうと考え、建替えは頻繁に行わないようです。2世代目は浮いた新築費用で内装をし家具を買い、3世代目も浮いた新築費用で家具や絵画を買う。4世代目ぐらいになると重厚なコンクリートの構造、考え抜かれた本物の内装、そして豪華な家具と絵画に囲まれて過ごすことができるわけです。新築して自分たちの世代だけでなく、子供たちに、孫たちに建物(資産)を残すことができると考えるとなんだか素敵ですね。話は逸れましたが、ヨーロッパの事例から考えても、コンクリート住宅が長く持つということは理解できたと思います。

 

 

 

 

 

●メンテナンス費用はどのぐらいかかるか。

一般的に鉄筋コンクリート住宅のメンテンナンスで必要になるものはは、35年間の間に外壁塗装や屋上シート防水の補修や張り替え程度で費用も150万程度あれば賄うことができます。一方、木造住宅は、35年間の間に外壁や屋根の補修等で400万円程度かかるといわれています。火災保険と地震保険料についてもコンクリート住宅の方が有利です。更に台風や竜巻によって木造住宅の外壁や屋根に被害がでればその差は更に広がり、35年間で数百万円の維持費の違いがでてくるのです。そしてローンを払い終えた35年間経った時点で、ほとんどの木造住宅は建て替えとなり再び2,000万円~3,000万円の新築費用がかかります。一方コンクリート住宅は、更に35年間住むことができるので建て替え費用はかかりません。生涯支出では、コンクリート住宅は3,000万円以上安くなると言えます。新築する時の費用だけでなく、メンテナンス費用、そして建て替え費用も見据えて住宅の構造選びをすることが重要です。

 

35年間で、トータルコスト2790万円も安くなる、鉄筋コンクリート住宅の詳細はこちら

【まとめ】

・他構造と比べて建築費用は若干高いけど、他構造と比べて2倍以上長持ちする。

・他構造と比べて、生涯支出は3,000万円安くなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 災害に強そうだけど実際は?              

鉄筋コンクリート住宅は硬くて重いから、災害に強い家というイメージがありますよね。 市役所や警察署・消防署等の公共施設、病院等が鉄筋コンクリート住宅でできているのは偶然ではなく、災害に強いからです。橋やトンネルが鉄筋コンクリートでできているのも同じ理由です。災害の時に壊れてはいけない建造物のほとんどががコンクリートで造られています。では実際に大きな災害で、鉄筋コンクリート住宅は破損や倒壊したりすることはなかったのか。地震・台風・竜巻・土石流・浸水の災害別に紹介します。

 

●巨大地震

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、約10万棟もの住宅が家が崩壊等の全壊となり多くの尊い命が奪われました。一部損壊も含めると約64万棟もの住宅が被害に遭いました。鉄筋コンクリートのWPC住宅も激震地にたくさん建っていましたが、495棟の全棟が窓ガラス1枚も割れず無傷でした。全棟倒れない、そして一部損壊だけでなく窓ガラスさえも1枚も割れないという実績は、鉄筋コンクリート住宅のWPC住宅の強さを物語っています。因みに、全壊した約10万棟の大半は木造住宅ですが鉄骨造の住宅も相当数含まれています。

記憶に新しい2016年4月14日と同16日に発生した熊本地震では、約9千棟もの住宅が全壊。半壊も含めると約20万棟の住宅が被害に遭いました。激震地に建つ鉄筋コンクリート住宅のWPC住宅は、全31棟が窓ガラス1枚も割れず無傷でした。

 

 

 

 

●巨大台風

記憶に新しい令和元年の台風15号では、強風によって屋根が破壊されるなど千葉県を中心に4万棟以上の住宅被害をもたらしました。特に被害の大きかった千葉県鋸南町に建つ鉄筋コンクリート住宅のWPC住宅も被害はゼロでした。屋根瓦や鉄骨造住宅の外壁材などの飛来物が窓ガラスに当たる事だけが懸念されますが、台風程度の暴風雨ではWPC住宅は全く問題ありません。台風の通り道沖縄では90%以上が鉄筋コンクリート住宅で建てられていることからも、台風に強い家ということが分かると思います。

▼巨大台風に強い家はどのような構造か。まとめ記事はこちら

【まとめ】台風に強いハウスメーカーはココだ。暴風雨にもビクともしない家。

 

 

 

●竜巻

近年は集中豪雨等の異常気象が多発しています。報道で「突風により屋根が飛んだ」「突風により壁が飛んだ」などと耳にすることも昔と比べ多くなった気がします。竜巻についても、昔よりも多発していると感じているので調べてみました。

これを見ると少し増えているような気もしますね。スマホ等の記録媒体が普及したことも影響しているのかもしれませんが、毎年20件前後の竜巻が発生しているので竜巻被害は他人事ではありません。実際に鉄筋コンクリートが竜巻に遭遇した映像があればわかりやすいですが、残念ながら見つけることができませんでした。逆に言うと、木造や鉄骨造の被害動画や写真はたくさんありましたが、鉄筋コンクリート住宅の被害は無いので動画や写真が見つからなかったのかもしれません。最近の大きな竜巻被害としては、2012年に茨木県つくば市で発生した竜巻です。筆者も被災地を視察しましたが、木造住宅は瓦が飛び、鉄骨造の住宅では壁がはがれたり飛来物によって壁に無数の穴が空いている被害を確認することができました。被災地で鉄筋コンクリート住宅は確認できませんでしたが、台風などの暴風雨にもビクともしない構造なので、窓ガラスさえ守ることができれば、竜巻にも耐えることができると考えられます。

 

 

 

●土石流

近年、豪雨の影響により、土石流も多発しています。平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害では多くの住宅が土砂に流されるなど甚大な被害が発生しました。

平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害の視察状況はこちら

大きな土石流が発生した安佐南区には、鉄筋コンクリート住宅(WPC住宅)が建っていました。多くの木造住宅が跡形もなく流されたり、鉄骨造の住宅も壁をえぐられるなどの被害が出る中、土石流の通り道に建っている鉄筋コンクリート住宅(WPC住宅)は土石流をせき止め、流されることはありませんでした。窓ガラスは割れましたが、2m以上の大きな岩が壁にぶつかっても、構造躯体に問題はなく土石流にも強い家ということを証明しました。

 

 

 

●洪水による浸水

毎年、日本各地で河川氾濫による大規模な洪水被害が発生しています。軽い構造体だと家ごと流されてしまう心配がありますが、鉄筋コンクリート住宅は重量があるので心配いりません。浸水被害で一番苦労するのは、水が引いた後の汚泥の撤去作業です。特に床下の汚泥は厄介で、濡れた泥に何週間も浸かっていると木造の場合、木が腐ってしまうこともあります。早急に処理をしたいのですが、床の上の泥を撤去して、全ての畳や床を剥がして、泥を撤去する作業は大変過酷な作業です。想像以上に時間がかかり数日では終わりません。2018年7月豪雨により浸水被害に遭った被災者にお話を伺ったところ、人力での作業は難しいのでバキューム車両を手配したそうです。しかしそのバキューム車両でさえも数週間待ちとの事で困り果てている様子でした。

一方、コンクリート住宅で床下が無い工法の場合は、これらの作業が必要が無く、驚異的なスピードで復旧が進み、普段通りの生活に戻ることができます。床下の無い鉄筋コンクリート住宅は、腐敗による強度の低下とは無関係というだけでなく、過酷な避難所での生活を回避して、ライフラインが復旧するまでの間自宅で避難生活をおくることができます。これは精神的な面でも大きな差となります。

【まとめ】

・コンクリート住宅(WPC住宅)は過去の地震で無傷の実績。

・巨大台風や竜巻、土石流、洪水に対しても強い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 湿気が多いのは昔の話?               

ひと昔前の鉄筋コンクリートの公営住宅などでは、断熱材が使われていないケースも多々ありました。外側内側共にコンクリートがむき出しの状態では、寒さや暑さ、湿気の影響を受けてしまいます。しかし現在の鉄筋コンクリート住宅のほとんどは、コンクリートの内側に発泡ウレタンという高性能断熱材を吹き付けてあります。発泡ウレタンは、大型冷蔵庫や冷凍庫に使用されている本格的な断熱材です。発泡ウレタンはコンクリートに密着し隙間をつくらないため、外気(熱や水蒸気)の侵入を防ぎます。これにより、昔のコンクリート住宅とは違い、換気をしっかりやっていれば結露の心配はありません。

【まとめ】

・昔のコンクリート住宅とは違い、今のコンクリート住宅は高性能断熱材もあり、結露とは無縁。

 (ただし、どの構造も言える事ですが、換気は必要です。)

 

 

 

 

 

 

以上、鉄筋コンクリート住宅のメリットデメリットを紹介させていただきました。木造住宅・鉄骨造の住宅(軽量鉄骨・重量鉄骨)・鉄筋コンクリート住宅(現場打コンクリート住宅・WPC住宅)のそれぞれにメリットデメリットがあり、デザイン・性能・住み心地等、何を重視するのかによって選ぶ家の構造やハウスメーカーは変わってきます。新築は、多くの人にとって一生に一度のことですので、ハウスメーカー選び・構造選びを慎重に行い、後悔しない家づくりをしていただければと思います。

 

 

 

 


●鉄筋コンクリート造の家に住むK様

新築の計画をスタートして、まず最初に考えたのは家のデザインや住み心地でした。いろんなハウスメーカーを見ている中で、どこの住宅メーカーも自分の好きなデザインにできるとわかってから、構造について考えるようになりました。最近は地震だけでなく、台風などの自然災害が多発しているので、やっぱり家族が安心して暮らせる家が一番だと思い、強いと感じた鉄筋コンクリート住宅の家に決めました。実際住んでみて感じたことは、とてつもない安心感です。巨大台風の時も全く心配しないで、家で過ごすことができましたし、これからの地震についても全く心配していません。台風は毎年来ますので、台風に強い家・暴風雨にもビクともしない家は心強いですね。デザインも気に入っているので、このハウスメーカー、鉄筋コンクリート住宅を選んで本当に良かったと思っています。住み心地も最高です。これから何十年もかけてアンティークなインテリアに仕上げていくのが楽しみです。

K様の談話と鉄筋コンクリートのデザインはこちら

 

 

 

●鉄筋コンクリート造の家に住むF様

最初は土地探しからスタートしました。条件は津波が届かないエリア。最初は鉄筋コンクリート住宅の家は選択肢にありませんでしたが、土地に強い鉄筋コンクリート住宅を扱うハウスメーカーから紹介された土地が高台でした。すぐ近くに山があるので、万が一 土石流が発生しても大丈夫な家の構造を調べていると、鉄筋コンクリート住宅しか無いという結論に達しました。お気に入りの土地と災害の事を考えて、結果的に両方を実現できるハウスメーカーでコンクリートの家を建てたという感じです。実際住んでみて思うことは、地震に強い、巨大台風に強い、暴風雨にもビクともしない、土石流にも強い、さらに強長持ちもして、コンクリートの家で建てて本当に良かったという気持ちです。デザインも他の家とは違う、重厚な雰囲気が気に入っています。

F様との談話と重厚なデザインのコンクリート住宅の写真はこちら

 

 

 

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